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肝臓がん2008年の男女を合わせた死亡者数では第3位です。罹患者は男女とも5位です。 肝臓がんは、肝細胞がんが90%を占めます。肝細胞がんの罹患者と死亡数には大差なく、これは肝細胞がん患者の生存率が 低いことを示しています。
つまり、肝細胞がんの早期発見の為にはB型肝炎ウィルスあるいは、C型肝炎ウィルスに感染していないかを、まず知る必要があります。 HBウィルスのキャリアは人口の0.6%、C型肝炎ウィルス感染者は0.5%程度と言われています。 肝臓がんのリスクが高いと考えられる年齢層(40-69歳)において「本人が自覚しないままの状態で社会に潜在している」キャリアの 推計値は、71.4万人(HBX)75.9万人(HCX)です。 また、C型肝炎の約半分は肝がんになり、B型肝炎の1/10くらいが肝がんになるのではないかと言われています。
慢性肝硬変から肝硬変への悪化による肝不全も重要です。 しかし、B型、C型肝炎ともにインターフェロン治療、抗ウィルス剤などの進歩もあり、ウィルスの消失、ウィルスの減少などが可能に なってきています。
肝臓がんの90%はB型肝炎ウィルスあるいはC型肝炎ウィルスの感染を背景に発症するのですが、逆にいうと、これらのウィルスに 感染していない患者さんは肝臓がんになる可能性はかなり低いと考えていいのです。しかし、これらのウィルスに感染している方は 定期的な血液検査、腹部エコー検査が必要です。特にC型肝硬変症からは、年間8%の割合で肝細胞がんが出現すると言われています。
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