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おわりに動脈硬化予防・がんの予防の為にも
喫煙者は禁煙しましょう。 適正の体重、適度な運動を心掛けましょう。
下記にチェックポイントを書き出します。
A、動脈硬化予防の為に
@高血圧: ・適正な血圧は120/80mHg以下です。 ・140/90mHg以上は高血圧の可能性があります。 ・早朝高血圧症を見逃さない為にも(仮面高血圧症) 起床直後(排尿後食事前)の血圧測定を実施してください。 ・血圧やや高めの方は、自宅での血圧測定は大切です。
A糖尿病: ・糖尿病だけでなく、境界型糖尿病の人も動脈硬化のリスクがあります。空腹時血糖、Hb-A1cだけでは見逃される可能性があります。 その場合、75g経口糖負荷試験が必要です。
B脂質異常症:(空腹時) LDCコレステロール 140mg/dl以上 HDLコレステロール 40mg/dl以下 中性脂肪 150mg/dl以上 上の基準を参考にして下さい。
C肥満: ・BMI 25以上(体重kg÷身長m÷身長m) あるいは、男性の腹囲85cm、女性の腹囲90cm以上 上記に当てはまる方は、注意が必要です。血圧、糖代謝、中性脂肪値は如何でしょうか? また、腹部エコーで”脂肪肝”を指摘された方も注意が必要です。
D慢性腎臓病(CKD) 蛋白尿陽性の方は、CKDの可能性があり、注意が必要です。
B、がん早期発見の為に
@胃がん: ピロリ菌に感染している方は除菌治療がすすめられます。(但し、胃潰瘍、十二指腸潰瘍がない場合は現在では、保険対応ではありません) ピロリ菌陽性で、50歳以上の方は1-2年に1回の胃内視鏡検査を勧めます。
A大腸がん: 毎年の便潜血検査がすすめられます。50歳以上の方は一度は大腸内視鏡検査を受けることを勧めます。
B肺がん: 毎年、胸部X線撮影がすすめられます。喫煙者は、喀痰細胞診検査を加えた方がベターです。 より精密な検査は胸部CTですが、被爆などの問題があります。
C乳がん: 40歳代以上から増加してきます。近親者に乳がんの方がいる方は、リスクがあります。 乳腺撮影検査、あるいは乳房エコー検査がすすめられます。
D子宮頸がん: 若年者(11歳以上)からのワクチン接種がすすめられます。20歳代後半から増加してくるので、若いうちから、検診を受ける事が 重要です。
E前立腺がん: 血液検査で、PSA(前立腺特異抗原)を調べるのみで90%のがんが見つかるといわれています。 少なくとも50才以上の方は毎年の検診を受けることをお勧めします。
F肝臓がん: B型、あるいはC型肝炎ウィルスに感染しているかどうか検査する必要があります。肝機能(AST,ALT)が正常でもキャリアーが存在する ので注意が必要です。 B型あるいはC型肝炎に感染している方は、定期的な腹部エコーあるいは血液検査が必要です。逆に、感染していない方は、肝臓がん になる可能性は極めて低いといえます。
Gその他のがん: 食道がんは胃内視鏡検査で見つけることができます。膵臓がん、胆のう癌、腎臓がんなどは、腹部エコーが有力な検査です。更に 膀胱がん、腎臓がんなどは尿検査の潜血(+)で発見されることがあります。
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